お盆に受け継がれる「祈りのかたち」――変わりゆく先祖供養と、変わらない心
コロナ禍を経て変化したお盆の風景。オンライン法要や墓じまいが広がる一方、先祖供養の本質は変わらない。仏教行事としてのお盆の由来から現代の供養の多様化まで、いま改めて「祈りのかたち」を問い直す。
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お盆とは何か――盂蘭盆会の由来
毎年8月13日から16日にかけて営まれるお盆は、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼ばれる仏教行事である。その由来は『仏説盂蘭盆経』に説かれる目連尊者の故事にさかのぼる。釈尊の弟子である目連が、餓鬼道に堕ちた亡母を救うため、釈尊の教えに従って夏安居(げあんご)を終えた僧侶たちに供養を施したところ、母は苦しみから解放されたという。この物語が、先祖の霊を迎えて供養する日本のお盆の原型となった。
