寛永行幸400年祭で特別展 後水尾天皇の心中に触れる 聖護院門跡
本山修験宗総本山聖護院門跡(京都市左京区)で10月10日、秋の特別公開「後水尾天皇と聖護院」展が始まった。寛永行幸400年を記念し、後水尾天皇が書いた8点を含む15点を展示。「忍」と記された墨書の掛軸など、幕府との関係に葛藤する後水尾天皇の心中を感じ取ることができる。
久保 康裕•
寛永行幸は1626(寛永3)年、後水尾天皇が徳川将軍に招かれ、9千人を超える大行列で二条城に赴き、華々しい宴に臨んだ。400年を迎えた今年は京都市内で記念行事が行われており、特別展はその連携事業になっている。
聖護院門跡は1090(寛治4)年の建立当初から皇室との結びつきが深く、後水尾天皇の異母弟や息子が歴代住職を務めるなど縁が深いこともあり、ゆかりの宝物が多く残されている。
今回の展示では、墨書「忍」や農具の研磨を意味する墨書「研覃(けんたん)」が注目の作品。このほか、法華経の一節を記した墨書「止々不須節(ししふしゅせつ)」や墨書「釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)」、古歌色紙の3点を初公開している。また、寛永文化を代表する絵師・狩野探幽作「紀州友々島図」や「釈迦三尊像」なども見ることができる。

