現代の「金剛杖」最新ロボットで歩行支援 高齢者ら雨中の高尾山踏破
東京科学大学(田中雄二郎学長、東京都目黒区)データサイエンス・AI全学教育機構の三宅美博名誉教授らの研究グループは9月29日、高尾山(同八王子市、標高599メートル)で歩行支援ロボットを用いたバリアフリー登山ツアーを行った。アシスト機能でスムーズな歩行を実現する機器「ウォークメイト」を装着した高齢者4人が軽やかに山道を登り、真言宗智山派髙尾山薬王院(佐藤秀仁貫首)を参拝した。高齢者でも気軽に巡礼できる技術として大きな注目を集めそうだ。
山根 陽一•
人と機械が同調する
台風26号が秋雨前線を刺激し大雨に見舞われた同日の高尾山。年間登山者数300万人と日本一を誇る山も、人影はまばらだった。
バリアフリー登山ツアーの一行は、ケーブルカーで中腹まで移動。山頂まで約1.8キロの道のりを、歩行ロボットのアシストを実感しながら登った。薬王院で昼食を取り、護摩焚(た)きを見学してお札を受け取った後、下山の途に就き、約5時間の全行程を無事に踏破した。

参加した4人はいずれも歩くことは大好きだが、年を重ね少しずつ足腰に不安を覚えていたという。
高齢化が進む日本で身体的な不安を持つ人々が街歩きや登山、巡礼などを躊躇(ちゅうちょ)するようになっている。こうした中、三宅名誉教授は身体機能を高めたり、回復を促したりする歩行支援ロボットの開発に取り組んできた。
