田﨑飛鳥個展対談 心見つめて育てて 田﨑實さん×藤井奈緒さん
一般財団法人お寺と教会の親なきあと相談室などが6月2日から大阪府立弥生文化博物館(大阪府和泉市)で開催していた「心で描く~田﨑飛鳥個展~」は同14日に閉幕した。関連行事として同7日に行った田﨑飛鳥さんの父、實さん(79)と同相談室理事、藤井奈緒さん(53)の対談は反響が大きく、障害のある子といかに生きるかについて、約30人が真剣に考えた。対談の詳報を掲載する。(司会は小野木康雄文化時報社社長兼主筆)
感性に障害はない
――飛鳥さんには、生まれながら脳性まひと知的障害があると聞きました。お子さんに障害があると分かったときの気持ちをお聞かせください。
實 少し驚きはありましたが「感性には絶対に障害はない」と思ったんです。生きる上でそれを大切にしてほしいと思いました。感性がきれいなまま育ってほしかったので、私は叱るのをやめようと思い、妻が実践してくれました。
藤井 私の場合は重度の知的障害がある娘がいるのですが、生まれてすぐ具合が悪かったんです。ありとあらゆる神様に「命さえ助けてくれたら」と願っていました。障害があると分かったときも、ショックというより「生きていけるなら良かった」と思いました。この子は私が見たことも感じたこともない世界に連れて行ってくれるだろう、という気持ちで子育てが始まりました。

――飛鳥さんの感性を育むために、どのような育て方をされたのでしょうか。
