〈10〉今日この日はあなたのためにある
ペンを走らせ続けたのは、何かを表現したいという思いからではなかった気がする。ずっと怖かった。私という人間が懸命に生きてもそれを知るのは目の前に時々やってくる刑務官くらい。2008年、2007年の何月何日、私は確かにここ…

ペンを走らせ続けたのは、何かを表現したいという思いからではなかった気がする。ずっと怖かった。私という人間が懸命に生きてもそれを知るのは目の前に時々やってくる刑務官くらい。2008年、2007年の何月何日、私は確かにここに生きていたけど、誰とも会えない日々は全ての人たちの中から私を忘れさせていくとしか思えなかった。

