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傾聴―いのちの叫び―有料

〈86〉奈良の神様

白毫寺(びゃくごうじ)をお参りしたときのことです。前夜からの雨が上がり、爽やかに晴れ渡る空。遥(はる)かに見下ろす奈良の街並みをなでてきた風に、汗が乾きます。 ひと息ついてから、長い石段を下りはじめたとき、石段から続…

傾聴ーいのちの叫び

 白毫寺(びゃくごうじ)をお参りしたときのことです。前夜からの雨が上がり、爽やかに晴れ渡る空。遥(はる)かに見下ろす奈良の街並みをなでてきた風に、汗が乾きます。

 ひと息ついてから、長い石段を下りはじめたとき、石段から続く道の上に白い日傘が小さく見えました。目をやるたびに、だんだんと大きくなります。きっと、参拝の方でしょう。静かに座していた仏様を思い出し、うれしいような、ホッとするような。

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