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傾聴―いのちの叫び―有料

〈94〉「普通」に憧れて

「すごいね、ハト組に入れたなんて」と、一部の人は称(たた)えました。けれどその日から、カメさんは思い知らされることになります。 ハトたちが青空へ悠々と舞い上がるとき、カメさんは地面にとどまり、ただ見上げるしかありませ…

傾聴ーいのちの叫び

 「すごいね、ハト組に入れたなんて」と、一部の人は称(たた)えました。けれどその日から、カメさんは思い知らされることになります。

 ハトたちが青空へ悠々と舞い上がるとき、カメさんは地面にとどまり、ただ見上げるしかありません。

 ハトたちが小さな豆をついばみ、にぎやかな輪が広がるとき、カメさんは固い殻を前に手も足も出ません。

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