命に限りあり、道に限りなし 大本山永平寺・羽仁素道貫首の晋山式
曹洞宗大本山永平寺(福井県永平寺町)で11日、羽仁素道第81世貫首(92)の晋山式が営まれた。宗門の僧侶を中心に国内、中国、韓国、フランス、イタリアから約千人が参列し厳粛な儀式を挙行した。
山根 陽一•
薄日が差す午後、大梵鐘(だいぼんしょう)が鳴り響く中、塔頭(たっちゅう)の地蔵院を出発した羽仁貫首は、修行僧が抱える輿(こし)に乗り、神妙な面持ちでゆっくりと山門に進んだ。多数の宗侶が待つ法堂(はっとう)に入ると須弥壇(しゅみだん)に昇り、修行僧の悩みや質問に答える問答を行った。
日常の行い一つ一つに宿る意味、寄り添って生きることの大切さ、命に限りはあるが道には限りがないことを伝え、開祖道元禅師が導いた仏法を説いた。只管打坐(しかんだざ)にも言及し、ひたすら坐禅を続けることが修行の基本であると語った。
