不登校の子の母親が語る苦悩と転機 京都で「思いを聴く」催し
さまざまな事情によって孤立しがちな当事者や家族を招き、つながりや支え合いについて考えようと、京都市福祉ボランティアセンターは9月18日、同市下京区のひと・まち交流館京都で「思いを聴く~当事者・当事者家族の思い」を開催した。不登校・ひきこもりの子の親の会「ゆるっと♪kyotobase」を開いている母親3人が登壇。訪れた約40人を前に、それぞれの苦悩と転機を明かした。
小野木 康雄•
親がしてあげられる限界
エリーさん(仮名、56)は一人息子(21)が中学2年の5月に不登校になった。集団行動が得意ではないものの、勉強ができる方だったので「まさかうちの子が」という思いだったという。
将来を悲観し、毎日声を殺して泣いてばかりいたが、3カ月ほどたって知人の子どもが幼くして亡くなったことを知り「うちの息子は学校に行けていないだけで、生きている。自分は何をそんなに悲しんでいるのだろう」とわれに返った。
不登校の子がその後どう生きていくのかを知りたくて、似た境遇の母親が書いていたブログを読んで心の支えにした。自分も備忘録としてブログを書き始めたところ、共感の言葉をもらえるようになった。そして同じような〝仲間〟に会いたいと、「ゆるっと♪kyotobase」を立ち上げた。
息子は紆余曲折の末に大学へ進学したものの、現在は休学している。エリーさんは「親がしてあげられることには限界があり、衣食住を整えることぐらいしかできない。子を信じて待つしかない」と語った。
絵を見て「命にかかわる」
mokudaさん(同、47)は長女(20)が小学1年の5月から学校に行くのを渋るようになった。「数えきれないほど間違った対応をしてきた。忘れられないひどいことをした」と振り返る。

