支援の〝常識〟覆す 管理者・金村さん、失敗を糧に B型事業所「イロハニトイロ」
精神障害のある人たちが伝統工芸の螺鈿細工に取り組む就労継続支援B型事業所「イロハニトイロ」(大津市)。管理者の金村栄治さん(46)は、利用者全員を「本当にすごい人ばかり」と称賛する。作品が素晴らしいから―などと条件を付けているわけではない。自らの失敗を繰り返したくないと誓い、支援の〝常識〟を根底から覆したことが転機となった。
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自信深め利用者と口論
作業療法士である金村さんはイロハニトイロの開設前、合同会社なぎの木の代表社員で看護師の猪飼英也さん(49)にスカウトされ、精神障害のある人たちの訪問看護に携わっていた。

目標は、利用者の心身と生活を「良くすること」。精神科病棟などで10年以上の実践を積み、技術に自信を深めていた。2017(平成29)年ごろのことだ。
ところが熱心にリハビリをすればするほど、利用者の心身と生活はどんどん悪化していく。自宅がごみ屋敷になったり、居留守を使って訪問を拒否されたり。自分はセオリー通りの正しい支援をしているのに、なぜ悪くなるのか。面倒な人たちだ―と思っていた。
