「治す」だけにこだわらない看護を 宮本幸子さん
医療現場は今、「地域在宅看護」の時代を迎えている。これまでの医療は、病院で治療する患者のみを主眼とする「病院完結型医療」だったが、高齢化が進むにつれて、暮らしの中で支えるケアへと広がっている。 宮本さんは、地域在宅看…
医療現場は今、「地域在宅看護」の時代を迎えている。これまでの医療は、病院で治療する患者のみを主眼とする「病院完結型医療」だったが、高齢化が進むにつれて、暮らしの中で支えるケアへと広がっている。
宮本さんは、地域在宅看護を専門に講義を行っている。
教員になる前は、訪問看護師として働いていたが、患者のさまざまな病状や生活環境を知る中で、自分自身が思ってきた看護の在り方について、少しずつ疑問を持つようになった。

生きづらさに気付く
宮本さんは子どもの頃から、人の気持ちを考え、気遣うことが自然とできた。当時は「ケア」という言葉を知らなかったが、看護師になれば人に寄り添う仕事ができると漠然と思っていた。
高校卒業後は医療事務を学んだり、介護職に就いたりと遠回りをした。だが、「あなたは看護師になった方がいい」と職場の看護師に背中を押され、2006(平成18)年に25歳で看護師になった。



