医療と仏教、共に実践 ビハーラ医療団が大会
ビハーラ医療団は1998(平成10)年7月、仁愛大学学長の田代俊孝代表と龍谷大学客員教授の田畑正久氏、大谷派門徒の内田桂太氏の呼び掛けで発会した。医療関係者で僧籍を持つ会員らが集う研修会を毎年開催。2015年には仏教伝…

ビハーラ医療団は1998(平成10)年7月、仁愛大学学長の田代俊孝代表と龍谷大学客員教授の田畑正久氏、大谷派門徒の内田桂太氏の呼び掛けで発会した。医療関係者で僧籍を持つ会員らが集う研修会を毎年開催。2015年には仏教伝道協会の沼田奨励賞を受賞した。
この日は田代代表や田畑氏をはじめ、京都市内の病院でチャプレン=用語解説=を務める笠原俊典氏らが登壇。自身の取り組みに基づき、医療と仏教の協働と実践について発表した。主な発表者の発言要旨は以下の通り。
別院事業に相談室
田代俊孝氏 (仁愛大学学長・真宗大谷派行順寺住職)

医療や福祉の現場で仏教の教えが果たす役割は年々大きくなっている。
1988(昭和63)年に学者や医療・福祉関係者でつくる「死そして生を考える研究会」を立ち上げた。仏教の立場から、患者や高齢者に精神的サポートをする。これを「デス・カウンセリング」と名付け、相談支援を行ってきた。
90年3~5月に開創300年・開基一如上人300回御遠忌を執行した大谷派名古屋別院では、当時の住田石梁輪番が寺院活性化を目指す一環として、研究会の取り組みに注目。同年9月に「老いと病のための心の相談室」を設置した。相談員は仏教教義、カウンセリング技法、福祉・医療介護の入門を学ぶ養成講座の修了者から募り、別院のさまざまな取り組みに奉仕するようになった。
