ひきこもり当事者が「生きたい」と思える社会に 大阪でKHJ全国大会
ひきこもり当事者と家族、専門家、行政、支援者らが共につながり学び合おうと、NPO法人KHJ全国ひきこもり家族会連合会(東京都豊島区)は9月25、26の両日、大阪府高石市のアプラたかいしで「第20回KHJ全国大会in大阪再び」を開催した。「響き合う明日(地域)へ」を大会テーマに、全国から関係者らが参集。交流を通じて親睦を深めた。
KHJは1999(平成11)年に発足。ひきこもり家族会唯一の全国組織として、相談会や研修会、居場所の運営を支えているほか、調査研究活動や政策提言を行っている。全国大会はNPO法人となった2004年から原則年1回開いてきた。
初日の25日は、佐々木善仁共同代表が開会宣言を行い、ひきこもりの現状について「本人・家族だけでは対応できないという切実な声が寄せられている」と強調。生きることを諦めるしかないところまで追い詰められている子どもたちに生きてほしい、生きたいと思える社会をつくりたい―という願いを、大会テーマに込めたと説明した。

日花睦子共同代表は、主催者あいさつで「暮らしの基盤をどう地域で支えるかを考えなければならない。本人や家族の願いを掘り起こし、長い間諦めてきた自らが望む生活の仕方と、人とのつながりを実現する社会を、皆さんとつくりあげたい」と呼びかけた。

このあと、厚生労働省の佐野茂樹ひきこもり支援専門官の行政説明に続き、山根俊恵山口大学名誉教授が「ひきこもり伴走型支援『山根モデル』の効果」、齋藤眞人立花高校校長が「『それで、よかよか』~寛容の精神が醸成される社会へ」と題してそれぞれ講演した。
障害福祉をライフワークとする山本博司・前参議院議員(公明)をはじめ、地元自治体の畑中政昭高石市長、上甲誠阪南市長、牛尾治朗貝塚市長らが来賓として出席。翌26日は対話交流会と意見交換会などが行われた。
「親なきあと」への不安切実
全国で約146万人と推計されるひきこもり当事者とその家族が直面している現実は、切実だ。
