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【熊本地震】弱者支援に大きな課題 千葉豪雨でも情報交換 宗援連

 宗教者災害支援連絡会(宗援連、代表・稲場圭信大阪大学大学院教授)は9月25日、令和8年熊本地震と8月・9月に被害をもたらした千葉豪雨に関する情報交換会をオンラインで開催した。宗教関係者ら約50人が支援活動の現状や課題などの情報を共有し、意見を交わした。

山根 陽一•

 Akune mission 広島ルーテル教会(広島市中区)牧師の立野泰博さんは、熊本県八代市を中心に高齢者や障害者らの支援に尽力。障害者施設には横のつながりが少なく、状把握の困難さを実感じて「被災障害者支援センター」を設立した。「食料品や医薬品などを被害の少ない熊本市内で購入し配布したが、今後は心のケアも重要になってくる」と話した。

 天台宗萬福寺(宮崎県国富町)住職の永井義寛さんも、熊本県氷川町の高齢者や障害者施設を支援。子ども食堂を実施したノウハウを生かし、主に食料を供給した。「現地のニーズはそれぞれで聞き取りが重要」と指摘した上で、介護スタッフへの支援が行き届いていない実情にも言及した。

 天理教ひのきしん隊の安井幹直さんは8月から給水、解体作業の支援で延べ約1300人が八代市、氷川町などに入っている現状を語った。

 浄土宗浄業寺(じょうごうじ、熊本県荒尾市)住職の三宅俊明さんは寺院の復興支援を行い、檀信徒の被災状況の聞き取りにも注力した。

 浄土宗阿彌陀寺(福島県いわき市)副住職で災害支援ネットワークIwaki代表の馬目浩一さんは、豪雨災害と台風25号の影響が現在も続く千葉県の状況について「報道に偏りがあり、全貌が明らかになっていない」と指摘した。その上で「土砂の撤去など肉体労働に従事する人員が必要。多くの宗教者に入ってほしい」と訴えた。「最終的には地元で支援できる人材を育てていくことにも注力したい」と語った。

 稲場代表は「熊本地震の災害関連死を減らすには、今後の1、2カ月が勝負。心のケアも含めた宗教者の力が必要とされる」と締めくくった。次回の情報交換会は10月28日にオンラインで開催予定。


オンラインの情報交換会で被災地の現状について話す立野さん(左)と稲場代表
オンラインの情報交換会で被災地の現状について話す立野さん(左)と稲場代表