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かも弁護士のヒューマニズム宣言有料

〈81〉「遠い春」

私は日弁連での午前中の会議を終えて、午前11時半に議員会館に移動することになっていた。 その時である。会議室で何げなくスマートフォンの画面を見ると、大崎事件弁護団の佐藤博史弁護士からの不在着信があった。コールバックし…

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 私は日弁連での午前中の会議を終えて、午前11時半に議員会館に移動することになっていた。

 その時である。会議室で何げなくスマートフォンの画面を見ると、大崎事件弁護団の佐藤博史弁護士からの不在着信があった。コールバックしたところ「最高裁が特別抗告を棄却した。事務所に届いた決定書をデータ化して、これから弁護団のメーリングリストに送る」と咳き込むような声が聞こえた。大崎事件第4次再審の終焉(しゅうえん)の知らせは、このようにもたらされた。

 大崎事件は、地裁と高裁で過去に3度も再審開始の判断がされたが、最高裁で再審開始が認められたことはない。しかも第3次までの最高裁決定は小法廷の5人の裁判官の全員一致での請求棄却だった。

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