〈67〉「ちゃわんやのはなし」に寄せて (上)
会場であるホテルの宴会場に着くと、中華料理の丸テーブルがいくつも並んでいて、かなり盛大な規模であることがわかった。新米弁護士の私がどぎまぎしながら自分の席を探すと、何と鹿児島県支部の支部長の席の隣に自分の名札があり…

会場であるホテルの宴会場に着くと、中華料理の丸テーブルがいくつも並んでいて、かなり盛大な規模であることがわかった。新米弁護士の私がどぎまぎしながら自分の席を探すと、何と鹿児島県支部の支部長の席の隣に自分の名札があり、支部長の反対側の隣には、ゲストで招かれている早稲田大学総長の名前があった。
当時、鹿児島県弁護士会に所属する女性弁護士はわずか3人で、早稲田出身は私だけだったから、そのような待遇になったのかもしれないが、私は全身カチコチ状態で、ターンテーブルの料理を自分の皿に取ることなど、畏れ多くてとてもできなかった。

