日本仏教看護・ビーハラ学会 谷山洋三教授 死の準備 看取り隊プロジェクト実施へ
日本仏教看護・ビハーラ学会は13、14の両日、大分県宇佐市の宇佐神宮で第22回年次大会を開催し、研究発表やシンポジウムなどを行った。注目を集めたのが、すい臓がんの治療を続ける谷山洋三東北大学大学院教授(臨床死生学)の特別講演。全国から集まった参加者100人余りに、谷山教授は終末期が近づいた際の自身の在宅ケアを、教え子や関係者に依頼する「看取(みと)り隊プロジェクト」を実施すると発表した。
大橋 学修•
「一切皆苦」が信条
谷山教授は1972(昭和47)年、金沢市の真宗大谷派寺院に生まれた。2000(平成12)~03年、新潟県長岡市の長岡西病院ビハーラ病棟でビハーラ僧=用語解説=として勤務。12年4月から同大学院准教授、21年4月から教授を務めている。臨床宗教師=用語解説=の資格創設に構想段階から携わった立役者として知られる。
谷山教授は昨年5月、下腹部に激痛を覚えて診察を受けた結果、ステージ2Aのすい臓がんであることが判明。化学療法や膵頭十二指腸の切除手術などを行ったが、10月にはリンパ節に転移していることが分かり、5年生存率約13%とされるステージ2Bと診断された。現在も再発の疑いがあるという。
講演では、がんの可能性を示されたときは「あ、そう」と平然と受け止めたと明かした。何事も思い通りにならないという仏教の教え「一切皆苦」を信条とし、臨終までのプロセスを知っているだけに、不安を感じていないと報告した。
