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【熊本地震】「これからが宗教者の出番」 被災者の隣で伴走 カフェデモンク開催 九州臨床宗教師会

 令和8年熊本地震を受け、真宗大谷派浄玄寺(熊本市南区)の吉尾天声住職(61)が代表を務める九州臨床宗教師会は8月19日、八代トヨオカ地建アリーナ(八代市総合体育館、熊本県八代市)で傾聴移動喫茶「カフェデモンク=用語解説=プラス」を開いた。飲み物、お菓子、かき氷を提供しながら、避難生活を送る被災者の心に寄り添った。

 同アリーナでは同日現在で約300人が避難生活を送っており、うち約200人がカフェを訪れた。飲み物を口にしながら、被災した時の状況や家の復旧などの現実とどう向き合っていくのかを、会話を通して整理する姿がみられた。

 今回は2回目で、1回目は同3日に同じ場所で開催した。その時は避難者数が約500人で、中高生や大学生がボランティアとして物資の搬入などさまざまな役割を担いながら一丸となって避難所を運営。アイスコーヒーなどの飲み物とお菓子、果物を提供し、「避難して初めてのコーヒー」と涙ぐむ被災者の姿があった。


避難所で開かれたカフェデモンクプラス=8月19日、八代トヨオカ地建アリーナ
避難所で開かれたカフェデモンクプラス=8月19日、八代トヨオカ地建アリーナ


 吉尾代表は「今後の生活に不安を抱えながらも、倒壊した家のことや、家族を介護しながら避難生活をしていることなどを話していただけた」と話す。そして「これからも話を聞き、被災者の思いを受け止める場所にしたい」と、息長く活動を続ける決意を固めたという。

 吉尾代表によると、電気、高速道路、主要道路は復旧し、少しずつインフラの整備は進んでいるものの、多くの世帯で断水が続き、8月末の復旧を目指して工事が進められた。

 また、自治体が民間の賃貸住宅を借り上げて仮設住宅として提供する「みなし仮設」の入居者募集が始まっており、応急仮設住宅は氷川町が9月上旬、宇城市が同下旬、八代市は10月中に完成予定という。

 「被災者に伴走しながら横に居続けることが大事。状況によって悩みも変化し、心の動きはその時々によって違ってくる」と吉尾代表。「宗教者として『何かできる』というのは思い上がりで、できないことの方が多い。宗教者として被災者とかかわっていくのはこれから」と語った。九州臨床宗教師会は今後も八代市と氷川町の避難所を中心に、活動を継続していく。


スタッフとして参加した宗教者ら=8月19日、八代トヨオカ地建アリーナ
スタッフとして参加した宗教者ら=8月19日、八代トヨオカ地建アリーナ


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【用語解説】カフェデモンク(宗教全般)
 2011(平成23)年の東日本大震災を機に始まった超宗派の宗教者による傾聴移動喫茶。コーヒーやスイーツを振る舞い、人々の心の声に耳を傾ける。曹洞宗通大寺(宮城県栗原市)の金田諦應住職が考案し、僧侶や修道士を意味する英語のモンク(monk)と文句、悶苦の語呂合わせで命名した。全国の災害被災地や緩和ケア病棟など10カ所以上に広がっている。