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【熊本地震】商店街の「町寺」崩壊 八代市中心部

 令和8年熊本地震で深刻な被害を受けた熊本県八代市の八代城跡に近い本町商店街付近には、浄土真宗本願寺派安養寺、同善正寺、同観行寺、浄土宗養林寺、同盛光寺、曹洞宗見松寺など数多くの「町寺」が点在する。かつて城下町と交通の要衝として栄えたが、球磨川などが運んだ土砂でできた軟弱な地盤とあって、ほとんどの寺院が被災した。

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 1791(寛政3)年に鐘楼門として建立された2階建ての由緒ある建物だった安養寺(岸部洋和住職)の山門は完全に崩落した。ただ本堂は10年前の地震後に筋交いを入れたおかげで持ちこたえた。大きな揺れが来た直後、本尊は若院の賢悟さんが抱えて救出し無事だったという。

 本堂は商店街の会合にも利用されるなど町のコミュニティとして機能してきた。岸部住職は「時間はかかっても、何とか町を支える役割を果たしたい」と話した。

崩壊した安養寺の山門
崩壊した安養寺の山門

 盛光寺(勝部桃信住職)の鐘撞堂は崩れ落ちたが本堂は無事だった。勝部住職は「3年前に死去した前住職が耐震補強工事を施してくれたおかげ」と語る。支援物資が数多く置かれた本堂で、「できることから少しずつ始め、寺の機能を取り戻したい」と前を向いた。

 養林寺(原田隆信住職)は3階建ての山門が大きく斜めに傾き、境内に入ることができない。お盆の法要は寺院の者だけで行うとの貼り紙を掲げていた。

大きく傾いた養林寺の山門
大きく傾いた養林寺の山門