「病院で泣き叫ぶわが子を…」障害のある人の医療を、体験談から考える
障害のある人が医療とつながる難しさを広く知ってもらおうと、NPO法人FMCA(大阪府東大阪市)などは11日、大阪市内でシンポジウム「スペシャルニーズのある人の医療を家族の体験から考える」を開催した。当事者家族でもある理事4人が体験談を語るとともに、専門家を交えてよりよい医療の在り方を考えた。
小野木 康雄•
FMCAは「誰にとってもやさしい医療」(Friendly Medical Care for All)の頭文字。2024年4月に任意団体「スペシャルニーズのある人のやさしい医療をめざす会」として発足し、25年8月にNPO法人となった。セミナーや交流会などを通じ、障害のある人や医療的ケアが必要な人、外国人を含めて誰もが安心して医療を受けられる社会を目指している。
代表理事の中井美恵さんは、知的障害を伴う自閉症の娘(28)のエピソードを紹介。病院で泣き叫ぶわが子を抱きながら途方に暮れたことや、受診をためらって風邪の症状を悪化させてしまった経験を明かし、「困った行動だと思っていたが、一番困っていたのは本人。怖がるのにも理由があった」と振り返った。



