【熊本地震】園城総長、被災地入り 熊本教教区務所に物資次々 浄土真宗本願寺派
令和8年熊本地震を受け、浄土真宗本願寺派が熊本教区教務所(熊本市中央区)に設置した現地緊急災害対策本部(大辻󠄀子順紀本部長)が対応を本格化させている。園城義孝総長は7月31日、被災寺院のお見舞いと視察のため現地に入り、8月3日には「被災された皆様の安全と一日も早い復興を願う」とする談話を発表した。
現地緊急災害対策本部は地震発生翌日の7月29日に設置。462カ寺28組(そ)=用語解説=の組長(そちょう)らに聞き取り調査を行うと同時に、被災寺院に物資を配布するなどした。
翌30日には各地の教区などから支援物資が次々と届き、午後には本山本願寺(西本願寺、京都市下京区)から宗務所職員が到着。被害の大きかった熊本県八代市を中心に、大辻子本部長らがお見舞いと支援物資の配布を行った。

教務所のある熊本別院では、香炉や灰などが散乱し、職員らがほうきや掃除機を手に本堂の片付けに追われた。担当者は「本堂は2016(平成28)年の熊本地震ではなんとか持ちこたえたが、今回の地震で見えないところがかなりダメージを受けているだろう」と話した。
八代市内などの被害について大辻󠄀子本部長は「思っていた以上にひどい状況。ライフラインの復旧が遅れていることが心配。宗では義援金の募集をしているが、教区でも独自に募集するつもりだ」と話した。
前回の熊本地震でも対応に当たった宗務所職員の篠原法樹さんは「4月6日に発生10年の追悼法要をしたばかり。『振り出しに戻った』という被災寺院の声を聞き、つらい。どのような支援ができるか考えていく」と力を込めた。
教務所には今後支援センターを設置する予定。被災寺院の要請に従って全国から募集したボランティアを派遣するなど、本格的な支援活動に取り組む。
【用語解説】
▼組(そ=浄土真宗)
教団に所属する一般寺院が地域ごとに集まったグループ。通常、各組には組長(そちょう)が置かれ、組内の事務手続きなどを取りまとめる。組が集まって教区を構成する場合が多い。
