コラム
コラムに関するニュース一覧
22件の記事
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〈22〉四国少年院にて
四国少年院では最初約1時間、三十数人の少年たちに向けて自分自身の話をした。何度か少年の顔が綻(ほころ)いで見える瞬間があって、とてもうれしかった。 講演の後は、仮退院を間近に控えた少年たち約10人が私の前に座って、お…

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〈21〉なぜ外に語り続けるのか(下)
今までは依存症や薬物中毒、精神科病院入院、刑務所服役と聞くと、自分とは全く縁のない知らない世界の話だった。けれども洋次郎さんの話を聞いて、たしかに依存症や薬物中毒、精神科病院入院、刑務所服役のことはよく分からなかったけ…

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〈20〉なぜ外に語り続けるのか(上)
もともと自助グループのメンバーとしては刑務所や精神科病院を訪問して自分自身について分かち合うメッセージ活動をやってきましたが、リカバリハウスいちごとしてもそれらをやっていくことは、社会においての責任でもあるのだと思うよ…

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〈19〉素面(下)
日本中、いや世界中に魅力あふれる仲間たちがいた。年末を米国カリフォルニア州のサクラメントで過ごし、カウントダウンが沸き起こる深夜0時には、マサチューセッツ州のボストンで大騒ぎするような、素面(しらふ)で、とんでもない仲…

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〈18〉素面(上)
精神がかき乱され、感情がアップダウンし、交錯する一瞬がたまらなく好きだった。家にいてもうるさい親がいた。小学校でも中学校でも、訳が分からん勉強をしろと言う。勉強が分からんだけではなく、何でやる必要があるのかも全く分から…

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〈17〉埋め合わせ
今度はそうやって書き上げた自分自身のこれまでの記録、棚卸しを人に聞いてもらった。 誰かを前に自分の書いた内容を読むのは、苦しい。案外過去に起こったことは書けるけど、現在進行形の事柄は現在と関連してしまうため、言いにく…

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〈16〉依存症者の生きづらさ
確かに薬物やアルコールが最優先になったり、そのことをごまかさないといけない状況が居場所を失わせたり、人との関係が絶たれる原因にはなったけど、それでもそれらは二次的、三次的な問題な気がする。 そこで気付くのが、実は依存…

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〈15〉少年院での対話
今回は1時間30分の持ち時間のうち、1時間を自分自身の話として、残りの30分は院生さんたちとの交流を兼ねて、質疑応答の時間とさせていただいた。 当初は個人情報の観点から、質疑応答の時間を持つのは難しいかも、という感じ…

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〈14〉見え方を変えた研修会
研修会は今回が4回目で、精神科医の松本俊彦さん、米シアトルのリカバリーハイスクール(依存症を持つ高校生が通う高校)を一緒に訪問した鈴木葉菜さん、兵庫県加古川市にある少年院・加古川学園の福祉専門官・荒川久美子さん、同県尼…

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〈13〉声にならない声
周囲の医療関係者や支援者、友人、家族からは「そんなに苦しいのなら声に出して!」「言葉にしないと周囲は分からないよ!」と言われた。自分の気持ちを言語化して伝えることの有用性が分かっていたら、そうしただろう。 当時の自分…

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〈12〉家族への手助け(下)
入院生活をしている間も、母親はやれ小遣いをくれ、やれ外出したいから迎えに来い、と息子から散々言われる。母親はペットボトルを使い回して家でお茶を入れて凍らせ、真夏の炎天下に持参してきているのに、息子はまっさらの缶コーヒー…

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〈11〉家族への手助け(上)
最近、アルコールや薬物依存症の本人からだけでなく、家族や友人、支援に携わる人たちといった、いわゆる依存症者の周辺に生きる人たちからも、いろいろなしんどさを聞かせていただくようになった。以前は家族や友人が参加している自助…

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〈10〉今日この日はあなたのためにある
ペンを走らせ続けたのは、何かを表現したいという思いからではなかった気がする。ずっと怖かった。私という人間が懸命に生きてもそれを知るのは目の前に時々やってくる刑務官くらい。2008年、2007年の何月何日、私は確かにここ…

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〈9〉仲間(下)
素面(しらふ)で生きることが絶望でしかなかった私が、素面でも生きられる! 素面で生きるのもまんざら悪くない、と思わせてくれたのは、私と同じように依存症を持ちながらも素面で生きている仲間たちの存在のおかげだった。 私と…

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〈8〉仲間(上)
精神科病院でアルコールや薬物依存症の治療を受けていたので、自助グループを紹介されて参加しに行くのだが、そこにいる人たちをどうしても仲間と思えなかった。10年近くの間、再飲酒や薬の再使用があって入退院を繰り返していたけど…

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〈7〉境界線(下)
苦悩しかない日々を通して、初めて境界線が他の誰かではなく自分の側にあるのだと実感した。あまりにもいろんな感情や人を自分の中に入れてしまうと、自分が自分でいられないくらいフラフラになる。 自分が自分でいられるためには、…

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〈6〉境界線(上)
当時の私にとってその言葉は、自分がその人から嫌われている、負担に感じられている―と思えて、怖くて仕方なかった。 確かに女性の看護師さんやソーシャルワーカーさんにラブレターのようなものを書いて受け取ってもらおうとしてい…

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〈5〉リカバリー・パレード
おそろいの水色のTシャツを着て街を歩くパレード自体も楽しみだが、何より普段は交流が少なめのさまざまなアディクション(依存症)を持った人たちと、垣根を越えた話し合いをして、交流できるのがうれしい。 今年は…

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〈4〉名刺
依存症という病を考えたとき、例えばアルコール依存症なら酒を飲んで暴れたり暴言を吐いたりするだけでなく、たくさんの関連問題がある。 行動の核の部分には、飲酒に対するコントロール障害と強迫的な飲酒欲求があるのだが、それが…

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〈3〉財布
セコい人間の私は、中にいくら入っているのか気になった。近づき方もセコくて、周囲に落ちている財布を拾っているのがバレないよう、花壇を背にしてカニのように横歩きし、後ろ歩きで財布に近寄った。それを振り返りもしないで後ろ手で…

