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【連載・宗教防災④】能登半島地震2年 やっと復興の端緒 寺社、人々と共に前向く

 2024年の能登半島地震は1日、発生から2年となった。最大震度7を観測し、寺院2千カ寺超を含む15万棟以上が被災。石川、新潟、富山3県で関連死を含め約700人が亡くなり、同年9月の豪雨災害では20人が犠牲となった。復興への道のりは、まだ始まったばかりだ。

山根 陽一•

總持寺祖院で追悼会


 今年は仏教では三回忌に当たり、1日には能登地方を中心に各地で法要や追悼行事が行われた。

 大小約30の伽藍(がらん)が損壊した曹洞宗大本山總持寺祖院(石川県輪島市門前町)は、昨年4月に就任した勝田浩之(こうし)監院を導師に大祖堂で物故者追悼会(え)を営み、地震発生時刻の午後4時10分、参列者約60人が黙禱(もくとう)した。

 地元商店街の代表として、能村武文さんが「多くの尊い命が失われたが、御霊が安らかに眠ることを祈る」と追悼の言葉を述べた。

 同僚を失った消防団の髙橋利之さんは「去年の一周忌ではフラッシュバックがあったが、今年は少し落ち着いて追悼の気持ちを持てた」と話した。

 勝田監院は「過去を振り返ることはできるが、戻ることはできない。前に進むのみだ」と語りかけた。

約60人が参列した總持寺祖院大祖堂での追悼会=1日、石川県輪島市門前町
約60人が参列した總持寺祖院大祖堂での追悼会=1日、石川県輪島市門前町


坐禅堂も3月から修復

 總持寺祖院は太祖瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師が1321(元享元)年に開創した古刹(こさつ)。門前町の精神的支柱として地元民に愛され、観光の中心地でもある。

 2024年の地震では約33メートルの回廊「禅悦廊」が崩れ、前田利家の妻・お松をまつる塔頭(たっちゅう)の芳春院が全壊。宗門の修行僧が鍛錬する坐禅堂などの屋根瓦も剝落した。

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