<社説>信仰を武器にするな
米国とイスラエルが今年2月28日にイランへの攻撃を始めてから半年が過ぎた。戦火はいまだ収まらず、いったん停戦が成立しながらも攻撃と報復は繰り返されている。長期化する戦争を遠い中東の出来事だと見慣れてしまえば、惨禍の風化を許すことになる。
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3月27日付社説「『米国の横暴』と声上げよ」では、米国による攻撃が自衛権の行使ではなく、国連安全保障理事会の承認も得ていないことを理由に「明白な国際法違反である」と批判した。ここからさらに踏み込み、宗教の関与を指摘しなければならない。
イスラエルの右派政治勢力と、福音派の一部を含む米国の「宗教右派」は、長年にわたり政治的な結び付きを深めてきた。もちろん全ての信徒が軍事行動を支持しているわけではないが、信仰が排他的な政治思想と結び付き、国家の暴力を正当化する道具となる構造は注視する必要がある。
