← トップに戻る
社説

<社説>社会保障は「成長」を前提にするな 高市首相の所信表明演説

 「強い国」とは、弱い立場に置かれた人を支えられる国である。「成長なくして、社会保障の充実もありません」という言葉を、当たり前のこととして受け止めるわけにはいかない。

小野木 康雄•


 高市早苗首相は5日、当面の重要課題を中心に内閣の方針を示す所信表明演説を行った。「強い経済」の実現を掲げ、成長投資や技術革新について力説した一方、福祉や教育への視点は乏しかった。

 経済成長が税収を増やし、結果として福祉を支えることは否定しない。だが、成長を社会保障の前提に据えるという発想は、作物が実るまで飢えた人を待たせるようなものである。危ういと言わざるを得ない。

この記事の続きは有料会員限定です

背景や文脈まで、深く読むために。

おすすめ:スタンダード(月1,980円)

すべての記事が読み放題

·他のプランを見る
·