<社説>『みいちゃんと山田さん』 アニメ化の判断慎重に
漫画『みいちゃんと山田さん』(亜月ねね作、講談社)のアニメ化決定が波紋を広げている。知的障害があると推測される21歳の女性「みいちゃん」と勤務先のキャバクラの同僚「山田さん」の交流を描いた作品で、障害当事者・家族団体が意見書を相次ぎ公表し、偏見や誤解を助長するとの懸念を示した。
小野木 康雄•

全国手をつなぐ育成会連合会は「現実社会で『みいちゃん』が、知的障害や発達特性のある女性を揶揄(やゆ)・侮辱する言葉として使われている事例が複数報告されている」と指摘した。
日本自閉症協会は「貧困や障害という現実に存在する困難が、商業的な成功の材料として扱われた」と批判し、全国「精神病」者集団は「障害者本人の特性を悲劇や周囲の不幸の原因として印象づける」と問題視した。こうした反応を、制作サイドは真摯(しんし)に受け止めねばならない。
