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【供養最前線】心から見送れる「本堂葬」 東寺真言宗東光院㊦【塚本優】

 福祉仏教や葬祭業界を長年にわたって取材する終活・葬送ジャーナリストの塚本優氏が、これからの供養のあり方を考えるヒントとなる、供養業界の先進的な取り組みを紹介します。 ※文化時報2026年8月4日号の掲載記事です。

Super Admin•

 東寺真言宗東光院(神奈川県大磯町)の寺葬「本堂葬」は、低価格だけにとどまらない。読経の意味を伝える「次第」の配布や「礼状中心」の提案など、葬儀の中身そのものを見直している点にも特長がある。形式や慣習よりも、遺族や参列者が故人と向き合う時間を重視し、「心から見送れる葬儀」を掲げて寺院葬の新たな形を打ち出している。

 東光院の「本堂葬」は、大澤曉空住職と古井昇空執事の2人で担うことにより、葬儀をビジネス化しない仕組みを導入しているだけではない。葬儀の内容そのものについても、遺族や参列者の視点から見直している。

 その象徴が、参列者に配布する「次第」だ。B5変形判28㌻の冊子には、読経の現代語訳や儀式の意味、進行内容などが写真付きで掲載され、参列者はそれを読みながら式に参加する。

読経の現代語訳や儀式の意味などを写真付きで掲載した「葬儀次第」
読経の現代語訳や儀式の意味などを写真付きで掲載した「葬儀次第」

 大澤住職は「多くの葬儀では、お経や儀式の意味が十分に共有されないまま進行している。意味が分からなければ、参列者にとって葬儀は“暇な時間”になってしまう」と語る。

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