【熊本地震】寺院同士の絆で復旧へ 新人記者が取材した被災地
7月28日午後4時27分。京都市下京区の文化時報社で会議中、先輩のスマートフォンがけたたましく鳴った。「有明・八代海に津波注意報」。令和8年熊本地震は、こうして社内で把握された。翌日の現地入りをその場で言い渡された私(28)は「え、私?」と思った。入社半年余りで経験の少ない新人記者だからだ。不安をよそに荷物をまとめてくるよう命じられ、翌29日午後には九州へ向かう新幹線に先輩記者と一緒に乗り込んだ。(河本菜摘子) ※文化時報2026年8月14日号の掲載記事です。
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横揺れで「震災」実感
博多駅から先は運休となっていたため、高速バスを利用。満席で先輩記者と離れ離れに座った。車内には、ペットボトルの水を大量に持ち込んだ支援者らしき人の姿もあった。
熊本駅には夜に到着。身構えていたが、駅ビルが臨時休業になっていて改札前のコンビニエンスストアが閉まっていたことを除けば、地震前と様子は変わらないように見えた。
宿泊先に入って間もない午後10時20分ごろ、突然横揺れがあった。部屋は6階で、空のマグカップが倒れた。
つけていたテレビのテロップには震度5と表示された。自分自身が震災の渦中に飛び込んだことを実感させられた。
