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お寺のポテンシャル有料

⑮「ごちゃまぜ」の共生力 社会福祉法人佛子園 ㊤

寺院再生がきっかけ ――「ごちゃまぜ」のコンセプトが生まれた経緯は。 「石川県小松市にある廃寺寸前だった西圓寺の再生を檀家の方々から頼まれたのがきっかけです。佛子園の施設として活用することにし、2008年に地域密着型通…

寺院再生がきっかけ

――「ごちゃまぜ」のコンセプトが生まれた経緯は。

 「石川県小松市にある廃寺寸前だった西圓寺の再生を檀家の方々から頼まれたのがきっかけです。佛子園の施設として活用することにし、2008年に地域密着型通所介護施設『三草二木 西圓寺』を開設しました。ここで、私たちが全く予期せぬ化学反応が起こりました」

「頑張りすぎると、力を発揮する機会を奪う」と語る雄谷理事長
「頑張りすぎると、力を発揮する機会を奪う」と語る雄谷理事長

 「一つは、高齢者と障害者の化学反応です。デイサービスに通う認知症のおばあさんが、生活介護サービスを利用している重度障害者の男性に、ゼリーを食べさせようとした。男性は車いすに乗り、首をほとんど動かせないのでうまくいかない。しかし、おばあさんが毎日繰り返していると、3週間ほどして男性がゼリーを食べられるようになりました」

――どうしてそうなったのですか。

 「男性の首の可動域が広がったのです。理学療法士が2年間で15度までしか改善できなかった可動域が、3週間で30度まで広がりました」

 「一方、おばあさんは『あの子は私がおらんと駄目なんや』と言って、朝、ぱっと起きるとスプーンをポケットに入れ、すぐさま西圓寺に出掛けるようになった。それが日課になると、深夜徘徊がなくなり、他にも認知症の症状が改善されました」

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