⑳死をタブー視しない行政 いわき市「いごく」
「いごく」は方言で「動く」の意味。「人は動けなくなるまで動いていく」「誰かがどこかで動いているからこそ、暮らしが成り立つ」ことを背景に、いわき市における地域包括ケアの理念として掲げている言葉だという。 プロジェクトを…
「いごく」は方言で「動く」の意味。「人は動けなくなるまで動いていく」「誰かがどこかで動いているからこそ、暮らしが成り立つ」ことを背景に、いわき市における地域包括ケアの理念として掲げている言葉だという。

プロジェクトを立ち上げた経緯はこうだ。
いわき市では、16年に地域包括ケア推進課が新設された。当時の担当者は、まず地域の実情を知るため、地域の集まりや医療・介護の勉強会に積極的に参加。その結果、「亡くなりたい場所で亡くなれない」「死ぬことを考えるのは『縁起でもない』と思っている」「自宅で最期を迎えられる手段があることを知らない」といった現状があることを痛感した。
そこで、そうした現状を変えていくために、まずは死をタブー視せずに考えたり、家族や周りの人たちと話し合ったりできるようにしたいと考えた。ついては高齢者だけでなく、「自分はまだ関係ない」と思っている下の世代を巻き込んで情報発信することの重要性を感じたという。




