記事一覧
福祉仏教ピックアップ
医ケア児と出会う場を お寺の防災で意見交換
※文化時報2022年9月9日号の掲載記事です。
災害時に医療的ケア児=用語解説=の受け入れを検討している浄土宗願生寺(大河内大博住職、大阪市住吉区)は8月27日、防災や医療の専門家らでつくる「願生寺防災プロジェクト」の第2回懇話会をオンライン併用で開いた。当事者と地域住民の双方から意見を聞き、必要とされる防災に寺院として取り組むのが目的。意識の隔たりを埋めるため、まずは互いが出会う取り組みが必要との認識を共有した。

かも弁護士のヒューマニズム宣言
〈7〉「鬼子母神たち」の孤独(下)
※文化時報2021年11月4日の掲載記事です。
ダウン症で重度の障害のある6歳の息子の行く末に絶望し、発作的にわが子の首を絞めて殺害してしまったA子さんが逮捕された直後、彼女の夫が、当時私の所属していた法律事務所を訪れ、妻の弁護を依頼した。夫は、仕事が忙しくて育児はA子さんに任せきりだったこと、自分の母は障害に理解がなく、「こんな子を産んで」などと心ない言葉を嫁にぶつけていたことを告白し、「私が息子を殺したようなものです」と号泣した。A子さんは家族の誰にも頼ることができず、独り苦しんでいたのだ。

橋渡しインタビュー
元そば職人、地域とつながる 増川信行さん
「同じ仕事についているのにあいさつ一つできないのは、あまりにも寂しい」。デイサービス琴平(埼玉県所沢市)の代表、増川信行さんはそう語る。そば店で職人として働いていた頃は、街で同業者とすれ違うとあいさつしていたという。その経験からくる違和感が、多職種や地域とのつながりをつくる活動の原動力となった。

傾聴―いのちの叫び―
〈8〉心がよどんでいないか
※文化時報2021年11月25日号の掲載記事です。
先日、20年にわたりイギリスで暮らしていた知人が帰国し、隔離期間を無事終了したというので、久方ぶりに会いました。積もりに積もった話をしていると、ふと彼女が「そういえば、日本に帰ってきてびっくりしたことがある」と言い出しました。いったい何にびっくりしたのかと問うと、「電車が人身事故で止まりすぎる」と。たしかに、私が常々利用している路線も、人身事故で遅延することが珍しくありません。特に年末に向けては、遅延ありきで時間設定をする用心も必要なほどです。

かも弁護士のヒューマニズム宣言
〈6〉「鬼子母神たち」の孤独(上)
※文化時報2021年10月21日号の掲載記事です。
ある大学から「児童虐待が絡む刑事事件での経験を講義してほしい」との依頼を受け、記憶をたどった。弁護士になってまだ2カ月目だった私が、ほぼ同時期に弁護人を務めた二つの事件を思い出した。

橋渡しインタビュー
認知症でも鑑賞する心は同じ 大谷こずえさん㊦
パステルシャインアートなどの講師を務める大谷こずえさんは、認知症の高齢者や家族が心安らかに過ごせるようなアートの教室を開いている。
その大きなきっかけになったのは、認知症を患う母トミ子さん(91)だった。胃がんで胃の全摘出手術を受け、昨年9月から夫と娘と共に4人で同居している。

傾聴―いのちの叫び―
〈7〉私も声が聞きたい
※文化時報2021年11月11日号の掲載記事です。
昨夜の出来事ですので、プライバシーをお守りするために、一部フィクションを交えて書かせていただきます。

お寺のポテンシャル
②老人ホームで葬儀7割
※文化時報2022年5月10日号の掲載記事です。
東京海上日動ベターライフサービス株式会社が運営する介護付有料老人ホーム「ヒルデモアたまプラーザ・ビレッジⅠ」(川崎市宮前区、定員112人)は、亡くなった人の葬儀の約7割をホームで営む。ホーム内で葬儀を行う高齢者ホームはさほど多くはなく、行っていても1~3割程度にとどまるのが通例で、非常に高い割合といえる。またお盆には、迎え火・送り火などの行事も行い、故人をしのぶという。

かも弁護士のヒューマニズム宣言
〈5〉壁を乗り越える
※文化時報2021年10月7日号の掲載記事です。
「○罪被害者」の「○」に入る漢字1文字は何か、と問われたら、多くの人が「犯」と答えるだろう。しかし、そこには「冤(えん)」という字も入る。

橋渡しインタビュー
積み上げて、崩れた親子の日々 大谷こずえさん㊥
大谷さんは昨年9月から、認知症を患う母トミ子さん(91)を自宅に呼び寄せ、同居するようになった。体調不良を起こしていたトミ子さんに、検査で胃がんが見つかったからだ。
「朝ごはんを食べた後に吐いている姿を見て、最初は夏バテだろうと思っていたら、胃がんでした。ショックが大きく、母と一緒に積み上げてきたものができなくなると思うと、動揺してしまって…」

傾聴―いのちの叫び―
〈6〉追い出された僧侶
ショッキングなことがありました。
慢性期病院の関係者が集まっているある協会の理事会に招かれ、スピリチュアルケアの必要性についてプレゼンテーションをさせていただいた時のことです。

橋渡しインタビュー
あなたが来ると楽しいことがある 大谷こずえさん㊤
筆も水も使わない。チョークのような顔料を粉末にし、コットンを使ってくるくると模様を描いていく。子どもから高齢者まで誰でも気軽に楽しめて、心をリラックスさせる優しい色合いの作品が、たちまち出来上がる。絵心がなくても絵になっていくという。

生きることば
答えは問いの不幸である
答えは問いの不幸である
――哲学者、モーリス・ブランショ(1907~2003)

かも弁護士のヒューマニズム宣言
〈4〉私はわらじがぬがれない(下)
※文化時報2021年9月23日号の掲載記事です。
福岡事件の二人の死刑囚の雪冤(せつえん)のために奔走していた古川泰龍師のもとに、ある時、「冤罪(えんざい)救済活動の支援を行いたい」という、弁護士を名乗る男がやってきた。古川師は当時、佐賀から熊本県玉名市の立願寺に移っていたが、この「弁護士」は、東京からはるばる熊本まで師を訪ねてきたのである。

橋渡しインタビュー
放浪やめて義肢職人に ゆめ工房・益川恒平さん㊦
小児専門の義肢装具をオーダーメイドで作る株式会社ゆめ工房(京都市上京区)の社長、益川恒平さん(44)は、会社が立地する京都市上京区の北野商店街を、福祉に特化した街にしようと行動を開始した。福祉に関係する事業所を商店街に数多く誘致し、社会的弱者を支えつつ、地域づくりと商店街の活性化を一挙に実現したいと構想を描く。(ゆめ工房・益川恒平さん㊤からつづく)

傾聴―いのちの叫び―
〈5〉小さな箱が開くとき
私たちは誰もが"スピリチュアルの小さな箱"を胸の奥底に持っています。普通に生活が回っているときには、手に取って眺めることはありません。必要がないのです。むしろスピリチュアルの小さな箱を毎日眺めているようでは、生きづらくて仕方ないでしょう。だから、通常は、潜在意識の底にしまい込んでいます。

福祉仏教ピックアップ
緩和ケア行う僧侶兼医師「看取りは僧侶の役割」
※文化時報2022年4月22日号の掲載記事です。
日蓮宗大光寺(名古屋市東区)の村瀬正光住職は、二つの病院で勤務する緩和ケア医でもある。かつてはビハーラ僧=用語解説=がいることで知られる長岡西病院(新潟県長岡市)で、緩和ケア部長を務めていた。「医師は治らないことを伝えなければならないが、それだと患者は『見放された』と感じる。心をケアする存在が大切」。緩和ケア病棟で活動する宗教者が必要だと指摘する。(大橋学修)

かも弁護士のヒューマニズム宣言
〈3〉私はわらじがぬがれない(上)
※文化時報2021年9月9日号の掲載記事です。
捜査→起訴→裁判→有罪判決→刑の執行と進む刑事手続きの中で、宗教者の関わりが法律に定められている制度がある。「教誨(きょうかい)」である。明治時代の古い法律である「監獄法」29条に、被収容者が求めれば教誨を受けることができると定められ、現在は「受刑者処遇法」68条がこれを引き継いでいる。よく知られているのは宗教者が死刑囚と面会して教誨を行う場面であろう。

橋渡しインタビュー
放浪やめて義肢職人に ゆめ工房・益川恒平さん㊤
小児専門の補装具をオーダーメイドで作る株式会社ゆめ工房(京都市上京区)の社長、益川恒平さん(44)は、「人の役に立つ仕事がしたい」と考えて義肢装具士になった。家族経営の小さな会社で、障害のある子どもたちのために事業を行いつつ、今では会社のある地元の北野商店街の役員としても活動している。ただ、そこまでに至る道のりは、ずいぶんと遠回りだった。

福祉仏教ピックアップ
ほっとひと息、家族と支援者 第2回語らいカフェ
※文化時報2022年9月16日号の掲載記事です。
障害のある子やひきこもりの子の面倒を親が見られなくなる「親なきあと」に関し、当事者らが悩みを分かち合う「親あるあいだの語らいカフェ㏌城興寺」が4日、京都市南区の真言宗泉涌寺派城興寺(上原慎勢住職)で開かれた。6月に続き2度目の開催で、障害のある本人や家族、支援者ら25人が参加した。

