コラム
コラムに関するニュース一覧
100件の記事
かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈60〉ベレー帽の大先輩
当時の弁護士法では、弁護士の資格を取得できるのは「日本臣民ニシテ(中略)成年以上ノ男子タルコト」と定められていた。 しかし、三淵さんが女子師範学校を卒業し、法律を学びたいと考え始めた時期に、弁護士法が改正され、女性に…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈59〉藤沢の夜
特に、大崎事件第3次再審で地裁と高裁が重ねた再審開始決定を最高裁が取り消した2019年からの5年間で、私は夫と母を相次いで亡くし、鹿児島の事務所を閉じて京都の事務所に移籍、住まいも京都に定めた。 一昨年からは再審法改…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈58〉袴田事件とカトリック教会
カトリック中央協議会は日本のカトリック教会・修道会を包括する宗教法人で、長きにわたり袴田事件の袴田巖さんの支援活動を行っている。 巖さんは死刑囚となってから獄中でカトリックの洗礼を受け、「パウロ」という洗礼名をもつ。…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈57〉「江戸詰め」に思う
全国各地を巡り再審法改正の必要性を講演して回る「再審法改正旅芸人」の仕事は、47都道府県をほぼ制覇してひと段落したが、いよいよ「本丸」である国会や政府に直接働きかけるロビー活動が佳境を迎え、昨年12月は京都―東京間を1…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈56〉巨星墜つ
西嶋さんは、1965(昭和40)年に弁護士となった。所属した事務所は、新人弁護士には必ず重大冤罪(えんざい)事件の弁護を経験させる方針だったそうで、弁護士1年生の西嶋さんが担当することになったのは八海事件だった。 八…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈55〉衝撃の年明けに寄せて
元日の午後、石川県能登地方を襲った大地震は、津波とおびただしい数の余震を伴い、北陸地方に甚大な被害をもたらした。正月に帰省や旅行で当地を訪れていた人々も含め、被害に遭われた方々の恐怖や苦難を思うと本当に胸が痛む。 翌…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈54〉響け!市民の声
もちろん手ごたえもあった。袴田事件の再審開始決定が3月に確定し、死刑事件の再審として36年ぶりとなる再審公判(やり直しの裁判)が10月に始まったこともあり、マスコミの報道も熱を帯びた。単なる事件報道から、法制度そのもの…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈53〉続・うれしい来訪者
4人の生徒たちは、探究を重ね、あるべき再審制度について自分たちなりの考えをまとめ、研究成果を校内で発表した。その活動は京都新聞でも取り上げられ、現在、日弁連の再審法改正特設サイト「ACT for RETRIAL」に、こ…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈52〉「ガラスの天井」打ち破れ!
京都女子大学は、日本で唯一の、法学部を擁する女子大学である。法学部のパンフレットには「本来の自分を研ぎだし、新たな社会を切りひらく」「ジェンダー法学を体系的に学べるオンリーワンの法学部」という文字が躍っている。 私の…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈51〉「継承」する人々(下)
ご高齢の方が多く、90歳を超えた方も複数いらっしゃったが、世紀の冤罪(えんざい)事件が5度の裁判を経て全員無罪に至るまでの活動の記憶は鮮明で、さまざまな裏話を興味深く聞かせていただいた。とはいえ、20人の元被告人はすで…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈50〉「継承」する人々(上)
このドラマを通じて伝えられたキーワードは「継承」である。関東大震災で倒壊し、炎に包まれた長屋から、持てるだけの植物標本を抱えて避難する途中、警官からそれを捨てるよう再三警告された主人公が頑として応じず、「これは残すもん…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈49〉負の歴史とともに
最初のイベントは、ドイツの首都ベルリンのフンボルト大学で開催されたワークショップだった。海外の研究者の前での報告は、口から心臓が飛び出しそうなほどの緊張を強いられたが、その場所、そのメンバーでなければ起こり得ない化学反…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈48〉続・わかれ
桜井さんは、1967(昭和42)年に茨城県利根町布川で発生した強盗殺人事件「布川事件」の犯人とされ、無期懲役の判決を受けて29年の獄中生活を送ったが、事件発生から44年後、再審無罪を勝ち取った。その後、自分を無実の罪に…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈47〉わかれ
翌日の早朝、京都から鹿児島に飛び、母の亡骸(なきがら)と対面してもまだ、「母の死」という実感が持てないまま、分刻みで葬儀の段取りを決め、老健施設、銀行、役所などを慌ただしく回って諸手続きを行った。そして、親族と母の親し…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈46〉出張帰りの「濡れ衣」
招かれたのは、現在第2次再審請求を準備中である「特急あずさ35号窃盗冤罪(えんざい)事件」の支援者主催の学習会。再審法改正の必要性について講演を依頼された。 この事件は、当時諏訪市の職員だったYさんが、国会への陳情の…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈45〉怒りは「悪」なのか
87歳の巖さんの命あるうちに死刑囚の汚名を雪(すす)ぐことができるか、また90歳になる姉のひで子さんが弟の無罪を見届けることができるのか、甚だ心配である。 再審開始を認めた裁判所は、袴田さんが犯行時に着用し、直後に味…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈44〉立ち上がる人、支える人
そこには外交官・杉原千畝の記念館がある。千畝は1939年に開設されたリトアニア領事館の領事代理として、ナチスドイツの迫害から逃れるためにビザの発給を求めて領事館に詰め掛けた2千人を超えるユダヤ人たちに、「命のビザ」を発…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈43〉「まだ最高裁がある」
この台詞(せりふ)がラストシーンで叫ばれる映画をご存じだろうか。1951(昭和26)年に山口県で起こった実際の強盗殺人事件、「八海(やかい)事件」をベースにした『真昼の暗黒』(今井正監督、56年)である。数多くの黒澤作…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈42〉6月が来るたびに
私が大崎事件の弁護人になったのは、第1次再審で一度は認められた再審開始決定が取り消された直後の2004年の暮れだった。その後、弁護団事務局長となり、主要メンバーの一人として闘った第2次再審は全敗だった。 アヤ子さんが…

かも弁護士のヒューマニズム宣言有料
〈41〉小浜探訪記
待ちに待った7日は、朝から土砂降りの雨。それでも意を決し、雨中ドライブに出掛けた。若狭湾で取れた鯖をはじめとする海産物を京の都に運ぶのに使われたことから、古来「鯖街道」と呼ばれた若狭街道を北上する。向かった先は福井県小…

