コラム
コラムに関するニュース一覧
329件の記事
かも弁護士のヒューマニズム宣言
〈71〉再審法改正願う―「アヤ子のうた」 (下)
※文化時報2024年10月4日号の掲載記事です。
大崎事件で犯行を自白した3人の「共犯者」たちは、いずれも知的障害を抱えていた。今では「供述弱者」と呼ばれ、取調官に迎合しやすく、誘導されやすい、強く言われると抗(あらが)えない、といった特性のあることが知られている。のちに再審無罪となった足利事件の菅家利和さんや湖東記念病院の西山美香さんなど、「供述弱者」の自白が冤罪(えんざい)の原因となった事件は枚挙にいとまがない。

福祉仏教の現場から
〈88〉父から息子へのバトン
※文化時報2024年9月30日号の掲載記事です。
先日「善鸞義絶事件」に触れた法話を聴聞した。
親鸞聖人が実子である善鸞大徳を義絶、つまり親子の縁を切るという出来事が起こった。流罪で越後にいらした親鸞聖人はその後関東へ移り教えを広められた。晩年は京都へお戻りになったが、関東で間違った教えが流れるようになる。それを諫(いさ)めるために善鸞大徳が親鸞聖人の命を受けて関東へ赴かれた。

傾聴―いのちの叫び―
〈70〉むき出しの「感性」
※文化時報2024年9月6日号の掲載記事です。
1978(昭和53)年。YMO。ファンの間で「タンス」と呼ばれたシンセサイザーで作り出される画期的な機械的音楽は、新たな音楽分野「テクノポップ」をたたき出しました。演奏する彼らのなんとも不思議な雰囲気も相まって、世界中が、この斬新な音楽の神の降臨に熱狂したものです。当時、青臭い中学生だった私も、時代に乗り遅れるなとばかり夢中になったものでした。

かも弁護士のヒューマニズム宣言
〈70〉一郎からアヤ子へ―「アヤ子のうた」(上)
※文化時報2024年9月13日号の掲載記事です。
捜査機関の厳しい取り調べに屈して、やってもいない犯行を自供してしまう「虚偽自白」が、多くの冤罪(えんざい)事件の原因となっている。一方、同様に冤罪の原因となる「虚偽の供述」の中には、実際には関わっていない他者の関与を認めてしまうものもある。

福祉仏教の現場から
〈87〉結婚式を帰敬式に
※文化時報2024年9月3日号の掲載記事です。
NHK連続テレビ小説「虎に翼」が絶好調である。過去に一度も朝ドラを観たことがない筆者も、今は朝8時の放送を楽しみにしている。実在した女性裁判官をモデルにしたドラマで、「結婚とは何か」「家族とは何か」を鋭く問われている気がしてならない。

傾聴―いのちの叫び―
〈69〉「墓じまい」と僧侶
※文化時報2024年8月23日号の掲載記事です。
先日、ネットニュースである記事を読みました。「墓じまい」や「仏壇じまい」について書かれた記事でした。

かも弁護士のヒューマニズム宣言
〈69〉春嶽の像の前で
※文化時報2024年8月30日号の掲載記事です。
袴田事件=用語解説=の再審公判の判決日まで、あと1カ月となった。無罪判決が出されることは間違いないが、事件から58年という気の遠くなるような年月を要した。無実の人を冤罪から救い出すための再審制度の不備が、これほど残酷な形で露呈した今こそ、ただちに再審法改正を実現させなければならない。法務省がいまだ消極的な態度を崩さない現状を打破するためには、さらに多くの市民にこの問題を伝え、国民世論を高揚させる必要がある。

福祉仏教の現場から
〈86〉8月の「はて?」
※文化時報2024年8月20日号の掲載記事です。
夏の甲子園は今年から午前と夕方の2部制を部分的に導入することになった。猛暑が続く8月に行われる大会である。選手のみならず応援に訪れる保護者や生徒の健康面を考えると、もっともっと議論が必要であろう。

傾聴―いのちの叫び―
〈68〉人生にも潮目あり
※文化時報2024年8月2日号の掲載記事です。
「潮目が変わる」「潮目を読む」。政治やビジネスの世界ではしばしば使われる表現ですが、振り返ってみればこれまでの「人生」の中にも、そんな状況がいくつかありました。

かも弁護士のヒューマニズム宣言
〈68〉「ちゃわんやのはなし」に寄せて (下)
※文化時報2024年8月9日号の掲載記事です。
1598(慶長3)年、豊臣秀吉は2度目の朝鮮出兵を敢行した。秀吉が重用した千利休によって武家社会で茶の湯文化が花開く中で、朝鮮で作陶された高麗茶碗に高い価値が認められていた。当時の日本には高麗茶碗と同じレベルの焼き物を作る技術がなかった。

福祉仏教の現場から
〈85〉聞法道場の未来
※文化時報2024年7月30日号の掲載記事です。
一般財団法人安住荘は1974(昭和49)年7月24日が法人成立の日として登記されている。
ところが不動産関係の書類を見ると、それ以前の日付で個人から財団法人への寄付があったと記されている。引き継ぎを受けた者としては、できるだけ事実に近いことを後世に伝承していきたいと考える。

傾聴―いのちの叫び―
〈67〉「陰」を忘れない
※文化時報2024年7月19日号の掲載記事です。
物事には、必ず「陰陽」があります。太陽と月のように。昼と夜のように。火と水のように。とにかく、この世にある全てのものには「陰陽」があり、「陰陽」は同時に存在するものだと感じています。もちろん、人の心においてもしかり。称賛と嫉妬。敬愛と侮蔑。求愛と拒絶。いやはや、なんとも…。

かも弁護士のヒューマニズム宣言
〈67〉「ちゃわんやのはなし」に寄せて (上)
※文化時報2024年7月12日号の掲載記事です。
もう20年近く前のこと、鹿児島で弁護士になったばかりの私に、「早稲田大学校友会鹿児島県支部」から支部総会の案内状が送られてきた。1985(昭和60)年に早稲田大学を卒業してから、すでに20年余りが経過していた。学生時代を過ごした首都圏から遠く離れた鹿児島に移住したこともあり、母校や学生時代の友人とはすっかり疎遠になっていたが、鹿児島にも早稲田大学のOB組織があることを知り、思い切って出かけてみた。

福祉仏教の現場から
〈84〉大勢の来館者
※文化時報2024年7月9日号の掲載記事です。
「文化時報 福祉仏教入門講座」第5期のケーススタディーで出た課題を一つ。「地域の子育てママさんが『マルシェ(市場)をやりたいから場所を貸してほしい』と言ってきたらどうしますか?」。さて、読者諸氏ならどう答えるだろうか?

傾聴―いのちの叫び―
〈66〉貧弱な想像力
※文化時報2024年7月5日号の掲載記事です。
先日、前途洋々、気力満ち満ちた若い僧侶と話す機会に恵まれました。

かも弁護士のヒューマニズム宣言
〈66〉97歳の闘志
※文化時報2024年6月28日号の掲載記事です。
去る6月15日、大崎事件で一貫して無実を訴えている原口アヤ子さんは97歳となった。

福祉仏教の現場から
〈83〉あふれる遺体
※文化時報2024年6月25日号の掲載記事です。
NHKクローズアップ現代で「知らない間に火葬された〝あふれる遺体〟相次ぐトラブルの実態」が今月10日に放送された。実際に身寄りがない人の火葬手続きをしている筆者からすれば、いささかミスリードなタイトルだと思った。

傾聴―いのちの叫び―
〈65〉「大丈夫?」の攻撃
※文化時報2024年6月21日号の掲載記事です。
「失ってみて初めてそのありがたみが分かる」などと、巷(ちまた)ではよく言いますが。人生の中には、それをリアルに感じさせてもらう機会が、どうやらしっかり用意されているようです。

かも弁護士のヒューマニズム宣言
〈65〉恥を知れ!(下)
※文化時報2024年6月14日号の掲載記事です。
袴田事件=用語解説=の再審公判が結審した翌日である5月23日、私は静岡から大津に移動した。2020年3月にやり直しの裁判である再審で無罪判決が言い渡された湖東記念病院事件=用語解説=について、元被告人の西山美香さんが国(検察)と滋賀県(警察)を相手取って損害賠償請求を求めている裁判で、この日、西山さんを取り調べたY刑事に対する証人尋問が行われることになっていたためである。

福祉仏教の現場から
〈82〉福祉と仏教は同じ道
※文化時報2024年6月11日号の掲載記事です。
従業員の行動指針に当たるクレドが「生まれてきてよかった」から始まる法人がある。大阪府東大阪市で就労移行支援事業所などを運営している一般社団法人アミュー(岩﨑勝代代表)だ。先日、自己肯定感についてのイベントに参加してきた。

